秋口の京都には観光客が増え、鴨川デルタの飛び石では子供たちが無邪気に遊んでいる。
その鴨川デルタの京都家庭裁判所にて、Aさんは先妻と子供の親権をめぐって争っていた。
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https://gyakutaizero.org/archives/1087
京都にて起きた悲惨な児童虐待事件。犯人である松村 修太は、Aさんの子供であり、先妻の連れ子の少女(当時2歳)を虐待し逮捕された。しかしすぐに釈放され先妻と少女と共に暮らす。しかし少女は犯人の男に加えて先妻からの虐待も受けていたのである。
Aさんは既に家庭裁判所へは虐待の証拠を提出し、裁判所側は今回の調停での話し合いにて調査官、児童相談所が再度調査に入るという手はずを整えた。
しかし、以前の裁判所側の対応を見る限り、真剣な対応をとるようには到底考えられない。
ずさんな調査で時間を先のばしてうやむやに処理されるようでは、子供の身に危険が迫ることは誰であっても予想がつくだろう。
そのうえ、調査を行うために2024年1月まで調停の期日が延ばされたという。
Aさん「子供が安全なのかどうか、虐待されていないかどうかが不安です。裁判所側にも『期日を伸ばされるのは仕方が無いですが、また同じような事件や子供が死ぬような事件があったらどうやって責任をとれるのか。』と伝えました。」
裁判所側は対応をすると言いはしたものの、Aさんの心情は気が気ではない。解決までに時間がかかればそれだけ虐待される時間も増える可能性があるからだ。
Aさん「子供の親権は母親が持つことが優先ですが、それで子供が幸せになっているかと言うとそうでは無いことだってあります。」
日本では依然として建前優先でしか動くことしか出来ない役人が大勢いるように感じた。
’親権は母親優先である’という慣例がいまだに根強く残っているのを今回の事件から読み取れる。
今後はどう対応していきたいですか?
Aさん「子供の安全を確保して、親権者変更の手続きを進めていこうと思っています。」
お子さんに会ったら何か言いたいことはありますか?
Aさん「最初に謝りたいです。つらい思いさせてごめんなって....。」
そう語るAさんは子供の写真を眺め日々の原動力としていると話してくれた。
少なくとも調査が入る以上は子供への目に見える虐待は減るかもしれないが、心の傷は目には見えないのが事実だ。