11月1日(火) 大阪市内の自宅トイレで赤ちゃんを出産しそのまま放置して殺害したとして19歳の女が逮捕されました。
止まらぬ、乳児殺害遺棄事件。
もっと知って欲しいです。内密出産という制度が整ったことを。
内密出産とは誰にも知られずに出産したい母親が、病院にだけ身元を明かして出産すること。出生届は母親の名前を空欄で提出、産まれてきた赤ちゃんには戸籍が作成されます。
しかし、この内密出産には問題がありました。
赤ちゃんが生まれると自治体に出生届を出します。これは病院が母親に代わって提出することができますが、病院側が母親の名前を知りながら空欄にして出生届を提出することは、刑法に抵触する可能性がありました。
内密出産の法整備が進まない中、逮捕される覚悟で戦っていた蓮田健さん(慈恵病院の理事長)と伊藤たかえ議員によって、内密出産は刑法に抵触しないことを国会で認めさせました。
赤ちゃんと母親をつなぐ唯一の情報は慈恵病院の金庫に保管されていて
赤ちゃんは16歳になった時に出自(母親の名前、住所、生年月日)を知ることができます。
内密出産が可能な病院は、まだ日本でただ一つ熊本にある慈恵病院のみ。
*慈恵病院はこうのとりのゆりかご「赤ちゃんポスト」というとピンとくる人もいると思います。
関西にはこうのとりのゆりかごin関西という相談所が設けられています。
慈恵病院の理事長、蓮田健さんは、なぜ社会の矢面に立ってまでこうのとりのゆりかごや内密出産を進めるのか?という問いに「それが正しいことだと思うから、自分の心がそう言っているから。」と言います。この日本にはまだサムライがいます。
たった今、1人で悩んでいる妊婦さんが居たら、1人で抱え込まずに
こうのとりのゆりかごに相談してください。